エンジェル投資家とは?選び方と付き合うポイント

エンジェル投資家という言葉をご存知でしょうか?
投資家であることは明らかですが、一般的な投資家とどのように違うのでしょうか?

 

投資家は将来性のある企業を見つけ出し、投資をすることで利益を得るビジネスです。

 

今回はエンジェル投資かと一般的な投資家との違いや、どのようにしてエンジェル投資家から資金を調達するのかを解説しましょう。

 

 

エンジェル投資家とは?

欧米の演劇業界や映画業界では、個人で事業を支援する人を「エンジェル」と呼んでいたため、これがエンジェル投資家の語源となっています。

 

まずはどのような人がエンジェル投資かと呼ばれるのかを解説しましょう。

 

エンジェル投資家は資金だけでなくノウハウも提供

投資家は出資する代わりに見返りを求めますが、エンジェル投資家も出資の見返りとして株式を取得します。

 

投資した起業家が成功して会社の株式が上場すれば大きな利益を得ることになります。

 

ほとんどの場合、エンジェル投資家自身が起業経験者で創業者です。

 

そのためエンジェル投資家自身、新規事業の立ち上げに詳しく、投資の対象となる企業に資金面だけでなく経営ノウハウも伝授することができます。

 

経営者同士のつながりもあるので、同業種の経験豊富な経営者を紹介することもできます。

 

こうしてあらゆる面で対象企業をサポートし、自らの利益確保に務めるのがエンジェル投資家です。

 

ベンチャーキャピタルとの違い

ベンチャーキャピタルも将来性のある企業に対して投資をするという点では、エンジェル投資家と同じです。

 

大きな違いはエンジェル投資家が個人であるのに対して、ベンチャーキャピタルは会社組織であるという点です。

 

日本に比べるとエンジェル投資家の規模が大きい米国では、法改正の効果もありエンジェル投資家の存在がベンチャーキャピタルを脅かしていると言われています。

 

その大きな原因はベンチャーキャピタルでは必須となっている管理費の支払いは、エンジェル投資家には必要がなく費用面の負担が少ない点にあります。

 

日本でも今後ベンチャー企業のスタートアップにはエンジェル投資家が果たす役割が大きくなるかもしれません。

 

クラウドファンディングとの違い

クラウドファンディングも個人投資家から資金を調達するという意味ではエンジェル投資家による資金調達と同じです。

 

しかしエンジェル投資家は基本的にひとりで、クラウドファンディングの支援者は複数という違いがあります。

 

クラウドファンディングでは不特定多数の個人から資金を集めますが、エンジェル投資家は個人ですべての資金を提供します。

 

また、クラウドファンディングは個別のビジネスプランに対して資金を提供しますが、エンジェル投資家は基本的に企業に対して投資するという違いもあります。

 

またクラウドファンディングは個人事業主でも利用できますが、エンジェル投資家は株式会社が対象となるので気をつけましょう。

 

どうやってエンジェル投資家を見つけるか?

アメリカではエンジェルリストと呼ばれるサイトがあり、SNSとしてスタートアップ企業とエンジェル投資家をマッチングできるしくみがあります。

 

日本でもこうしたマッチングサイトが増えているので、エンジェル投資家による資金調達で起業したい経営者は利用を検討するといいでしょう。

 

インターネットを利用することで手軽に探すことが可能です。

 

マッチングサイトには有料と無料があるのでそれぞれのメリットやデメリットを理解してから利用しましょう。

 

・無料マッチングサイトの特長
無料なので手軽に利用できますが、その分、不良ユーザーが紛れ込むリスクが高くなります。

 

・有料マッチングサイトの特長
有料であるため不良ユーザーのリスクはほとんどありませんが、毎月支払いが発生するのでマッチングが上手くいかずに長引くと負担が大きくなります。

 

日本の主なマッチングサイト一覧

それでは現在日本で利用できるエンジェル投資家と起業家のマッチングサイトをご紹介しましょう。

 

1.FOUNDER(ファウンダー)

登録は無料だがエンジェル投資家と連絡を取るためには有料プランへの参加が必要。

 

1ヶ月プラン 9,800円
3ヶ月プラン 29,400円
6ヶ月プラン 58,800円
8ヶ月プラン 78,400円

 

2017年7月時点で起業家登録数615名、投資家登録数93名。

 

2.グッドエンジェル

登録無料。投資家へメッセージを送るためには有料会員になる必要がある。

 

会員費用は月9,500円。

 

2017年7月時点で起業家登録数2,011名、投資家登録数5,797名。

 

3.資金調達マッチング

起業家は有料のプランを選択して利用。

 

・シルバープラン

S-30(30日間有効) 8,980円
S-30(90日間有効) 21,980円
S-30(180日間有効) 42,980円

 

投資家から連絡があった場合のみ、やり取りができる。

 

・ゴールドプラン

G-30(30日間有効) 19,980円
G-30(90日間有効) 42,980円
G-30(180日間有効) 63,980円

 

起業家から投資家に直接コンタクトが可能。

 

4.Matching-FREE(マッチングフリー)

完全無料のマッチングサイト。
掲示板を利用して投資家と起業家を結びつけるしくみ。

 

掲示板は2017年5月2日にリニューアル。
ほかのマッチングサイトと比較して利用者が少ないため、反対に起業香川からするとライバルが少ないので狙い目。

 

5.エンジェル投資総研

起業家は有料だが1ヶ月あたりの料金は業界最安値。
長期利用をしたい場合は最もコストパフォーマンスが高く有利。

ゴールド会員
(有効期間1年)
34,800円
プラチナ会員
(有効期間1.5年)
43,200円
ブラック会員
(有効期間2年)
45,600円

 

6.アップルーム

投資家は有料で会員登録が必要。
投資家は無料で記事を登録でき、投資家はや記事を読んで投資を判断するしくみ。

 

記事は6ヶ月掲載され投資金額は1万円から設定できるので少額投資を希望する場合は便利。
会員費用は43,200円(6ヶ月有効)、2回目以降の利用は半額となる。

 

7.クラウドエンジェル

サービスは少ないがシンプルで手軽に利用できる。
キーワード検索によりマッチングする相手を探しやすい。
起業家の登録は無料で投資家へのメッセージ送信には有料会員登録が必要。

 

会員費用は月額9,500円

 

無料サイトは閉鎖するというリスクが高くなりますが、もともと無料なので実害はありません。
手軽に利用したいのであれば無料サイトから始めてみましょう。

 

有料サイトの場合はサービスも充実しているので、マッチングの可能性が高くなります。
長期利用になると費用負担が大きくなるので、なるべく料金が安く実績のあるサイトを選びましょう。

 

エンジェル投資のメリット・デメリット

創業資金の調達方法はいろいろありますが、エンジェル投資を利用するメリットは何でしょうか?

 

また、エンジェル投資にはデメリットはないのでしょうか?
エンジェル投資のメリットとデメリットをまとめてみましょう。

 

エンジェル投資のメリット

エンジェル投資のメリットはまったく銀行取引がなく、高額な融資を受けることができない起業家でも利用できる点です。

 

そもそも起業する場合は銀行取引がないのが当たり前なので、高額融資は始めから困難です。

 

そのため自己資金がなければ起業は難しいというのが過去の常識でした。

 

今まで市場にない画期的な商品やサービスのアイディアがあっても、お金がないため実現できないという例はたくさんあったでしょう。

 

エンジェル投資家の存在は過去には夢のようなことも実現できる可能性があります。

 

しかし、エンジェル投資家はどんな事業にもお金を出すというわけではありません。

 

エンジェル投資のデメリットにも十分配慮しましょう。

 

エンジェル投資のデメリット

エンジェル投資家が投資の対象とするのは、既存産業にイノベーションをもたらすような画期的な商品やサービス・技術を持つ企業です。

 

つまり一般的な企業の運転資金や資金ショートなどには利用できず、主にベンチャー企業の創業資金が対象となります。

 

すべての企業の事業資金の調達に利用できないというのがデメリットのひとつです。

 

ただし一般的な企業でも革新的な製品を開発する資金の調達には利用可能です。

 

またエンジェル投資家を探すこと自体が難しいというのもデメリットのひとつとなります。

 

しかし、すでにご紹介したようにマッチングサイトが普及しているので、大きなデメリットではなくなっています。

 

エンジェル投資家は個人なので数億円といった高額な資金提供はできません。

 

エンジェル投資家は資金供給先としては比較的少額だということを認識しておきましょう。

 

まとめ

アメリカでは有名ミュージシャンや俳優などがエンジェル投資家として、著名なシリコンバレーの企業をサポートとしています。

 

日本ではまだそれほどの広がりはありませんが、クラウドファンディングやエンジェル投資家の普及によりベンチャー企業のスタートアップ支援をする環境が整いつつあります。

 

世界的なレベルからするとまだまだですが、日本企業もベンチャー成功に結びつきやすくなっているのは事実です。

 

一般企業でも革新的な製品やアイディアがあれば、クラウドファンディングやエンジェル投資家の利用は可能です。

 

エンジェル投資家の存在も資金調達方法のひとつとして覚えておきましょう。