金融格付けポイントは決算書!日頃から良好な経営で「正常先」格付けへ!
銀行が企業に融資する際には融資対象企業の格付けを参考にして検討されます。
格付け評価が高い企業への融資は前向きに、逆に評価の低い企業への融資には金利が上がったり、融資を断ることもあります。
ほとんどの企業は資金調達の際には銀行から借入することで経営バランスを保っています。
よって、企業としては銀行に高い格付けをしてもらうことが重要になってきます。
ではどのようにして金融機関はこれらの格付けを決めているのかというと企業の「決済書」の数字を参考にして格付けしています。
1次評価「定量分析」、2次評価「定性分析」という流れで格付けされ、各金融機関にもよりますが、一般的には「決済書」の数字を使って行われる1次評価の方がより重視されるとされています。
「財務格付け」は約10段階に区分され、その中で「債務者区分」6つに分けられます。
正常先、要注意先、要管理先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先とされ、企業としては正常先を維持しなければなりません。
重要視される1次評価の対象となる決算書は少しでもよい評価を得られるように作成しなければなりません。
主に安全性、収益性、成長性、債務返済能力などを中心に評価されます。
よい決済書を作成するには利益性が問われるため、普段から売上げを増やしたり経費節減などに取り組む必要があります。
自己資本、他人資本の改善も資産整理に効果的です。
もちろん最終的に作成された決算書の内容を金融機関で経営者がシッカリと説明できるかどうかが重要です。
もし自分が金融機関の担当者だったらどう思いますか?
企業の現状理解、今後の見通し、返済原資などを説明できない経営者への融資を前向きに考えられるでしょうか。
よい決済書の作成には月々決算など普段からこまめに業績管理することが大切です。