ビジネスローンよりも銀行カードローンが低金利
事業資金の融資を希望するならビジネスローンが便利です。
融資スピードが遅い日本政策金融公庫(公的融資)や銀行融資とは異なり、ビジネスローンなら最短で申し込みから数日で資金調達できます。
資金繰りに失敗してしまうと黒字倒産もありえるので、資金に余裕があるときから対策しておくべきだと言えます。
ここではビジネスローンと銀行カードローンのどちらが便利か紹介していきます。
ビジネスローンは銀行も取り組むサービス
ビジネスローンと個人向けのカードローンの違いは借入したお金を事業資金として使えるかどうかの差です。
ビジネスローンはノンバンク系・信販系が目立ちますが、実は銀行が提供しているビジネスローンもあるのです。
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金利 |
限度額 |
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三菱UFJ銀行「融活力」 | 年2.35%~年9.00% |
5,000万円 |
三井住友銀行「ビジネスセレクトローン」 | 年2.125%~ |
1億円以内 |
東京スター銀行「スタービジネスカードローン」 | 年6.5%~14.5% |
500万円 |
オリックスVIPローンカード BUSINESS | 年6.0%~17.8% |
500万円 |
ビジネスパートナー | 年9.98%~18.0% |
500万円 |
ビジネクスト | 年8.0%~18.0% |
1,000万円 |
CREST for Biz | 年6.0%~18.0% |
300万円 |
プロミス自営者カードローン | 年6.3%~17.8% |
300万円 |
アコム ビジネスサポートカードローン | 年12.0%~18.0% |
300万円 |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
800万円 |
信販系やノンバンク系では融資スピードと引き換えに金利が高いのは個人向けカードローンと同じです。
しかし、銀行のビジネスローンの低金利さは変わらず、限度額も事業向けとして高額融資に対応できるボリュームとなっています。
ただし、銀行のビジネスローン(カードローンも)金利情勢によって影響を受けることもあり、変動金利となっている点には注意が必要です。
通常の銀行融資では審査時間が長く、また開業資金などでは信用保証協会の保証付き融資でなければ融資を受けられないことも多くあります。
また事業内容を明確にし、事業計画書などの返済にまわせる資金があるかも確認されます。
「銀行から借入したい」というのであれば、通常の銀行融資でなく、銀行が提供しているビジネスローンを活用して資金調達するという方法もあります。
ただし、銀行から直接融資をしてもらうプロパー融資などと比較すると、銀行のビジネスローンとは言えども審査時間が短い分、金利は高く設定されています。
スピード重視か、金利重視かで選ぶことが大事ですが、あくまで目的は今の資金繰りを安定させるということに重きを置いておくことは言うまでもありません。
銀行のビジネスローンも担保・保証人不要
ビジネスローンの大きな特徴でもあるのが、担保や保証人が不要で融資を受けられるという点です。
通常、日本政策金融公庫の融資や銀行融資では担保・保証人を求められることが多いと言えます。
しかし、同じ銀行からの借入でもビジネスローンであれば担保・保証人なしで借入することができます。
もちろん、審査を進める上で不動産担保などの担保設定の相談をされるケースもありますが、基本的に代表者の方が連帯保証人となれば申し込みすることができることがほとんどです。
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保証人・担保 |
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三菱UFJ銀行「融活力」 | 法人代表者が連帯保証人 |
三井住友銀行「ビジネスセレクトローン」 | 代表取締役全員が連帯保証人 |
東京スター銀行「スタービジネスカードローン」 | オリックス・クレジット(株) |
なかでも目立つのが三井住友銀行のビジネスセレクトローンで、連帯保証人として代表取締役全員が対象となります。
当然といえば当然なのですが、法人として借りるので経営者としての責任がかかってくることを意味しています。
ただ、外部の第三者保証人を設ける必要がないため、社内で全て完結することができます。
第三者の方に保証人になってもらうようにお願いする必要もないのは上記の3行のビジネスローンの共通ですが、東京スター銀行「スタービジネスカードローン」では保証会社でもあるオリックス・クレジット株式会社が保証してくれます。
業歴と黒字が条件となる銀行のビジネスカードローン
銀行のビジネスローンは業歴2年以上とするところが多く、開業資金や1年目などでは利用できない可能性が高いです。
また、銀行の支店などのサービスエリア内であることは当然としても、三菱UFJ銀行「融活力」のように、すでに銀行と融資取引があることを申し込み条件としているところもあります。
やはり、民間金融機関の代表とも言える銀行ですから、税金の未納がないことや黒字経営を貸付条件として含んでいます。
千葉銀行「ビジネスローン・ミニ」のように地方銀行のビジネスローンでは細かい詳細を告知していないので赤字経営でも相談してみる価値はあると考えられます。
ノンバンク系のビジネクストは決算内容だけで判断しない
ビジネクストを利用するには、決算書(法人)、確定申告書(個人事業主)を原則2期分を用意する必要があるため、業歴2年は必要になってきます。
しかし、ビジネクストの審査では決算書類の内容だけで判断しないという大きな特徴があります。
今は赤字であっても、資金調達して今を乗り切れば先が見えるというのであれば、ビジネクストの審査にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
生活費としてなら低金利な銀行カードローンという選択肢
個人事業主であれば事業性資金と個人的な生活費との境目がむずかしいところが現実としてあります。
自宅でパソコンを置いてインターネットを活用した事業をしている人も多いのです。
しかし、ビジネスローンを活用して事業資金として融資を受けるという方法もありますが、事業費としてではなく生活費として融資を受けるという方法もあります。
商品名 |
実質年率 |
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みずほ銀行カードローン | 年3.5%~14.0% |
三菱UFJ銀行カードローン | 年1.8%~14.6% |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%~14.5% |
オリックスVIPローンカード BUSINESS | 年6.0%~17.8% |
ビジネスパートナー | 年9.98%~18.0% |
プロミス自営者カードローン | 年6.3%~17.8% |
ビジネクスト | 年8.0%~18.0% |
実際に主要なビジネスローンと比較しても銀行カードローンの低金利さが伺えます。
銀行が提供するビジネスローンは、カードローンに比べても更に限度額や金利面で優遇があるのですが、審査時間に時間がかかる上、必要書類も決算書・確定申告書などの所得証明書類を用意しなくてはならず急ぎには向きません。
その点、カードローンであれば最短で即日融資にも対応してもらえ、一定の金額以下であれば本人確認書類だけで利用できます。
事業資金として資金を借りるよりも生活費として借入した方が早く資金調達できるメリットがあります。
ビジネスローンと同じく銀行カードローンも総量規制対象外になるので、収入額で限度額の設定をされることもありません。
生活費であれば必要最低限に抑えた借入でよいので、事業運営に専念して安定した利益を生み出せる体制を整えていきましょう。