オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートを徹底比較!

オリックスはリース会社がメインの金融グループを形成していて、その中にオリックス・クレジット株式会社が含まれています。

オリックス・クレジットは個人向けカードローンの他に、事業用資金に対応したビジネスカードローンも発行しています。

また、AGビジネスサポートは大手消費者金融のアイフル系列で、事業者ローンをメインとした消費者金融会社です。

AGビジネスサポートも事業者向けのカードローンを発行していますが、今回はこの2社の金融商品の中でもビジネスカードローンをピックアップして徹底的に比較してみましょう。

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポート事業者ローンの比較

オリックス・クレジットは事業者向けのカードローン「オリックスVIPローンカードBUSINESS」を発行、「AGビジネスサポート」は事業者ローンを取り扱っています。

AGビジネスサポートの事業者ローンは証書貸付方式とカードローン方式の2種類ありますが、今回はオリックス・クレジットに合わせてカードローンを比較対象とします。

オリックスVIPローンカードBUSINESS AGビジネスサポートカードローン
融資対象者

20歳~69歳までで、以下のいずれかに該当する人。
・業歴1年以上の個人事業主
・法人格を有する事業の代表者

法人または個人事業主 
申込時年齢 満20歳~満69歳まで

資金使途 自由
※事業性資金、プライベート利用も可能
事業性資金に限る
融資額 最高500万円 1万円~1,000万円
※新規取引時は上限500万円
契約利率
(実質年率)
・100万円~500万円コース
 年6.0%~14.9%
・50万円コース
 年8.0%~17.8%
年5.0%~18.0%
返済方式 元利込定額リボルビング返済
残高スライドリボルビング返済
元金定率リボルビング返済
必要書類 本人確認書類
・運転免許証
・パスポート
・健康保険証
収入証明書
・源泉徴収票
・確定申告書
・最新の課税証明書、または地方税決定通知書
法人の場合
・代表者本人を確認する書類
・決算書
 ※その他必要に応じた書類

個人事業主の場合
・本人確認書類
・確定申告書
・AGビジネスサポート所定の事業内容確認書
 ※その他必要に応じた書類

保証人 不要 法人申込の場合は、代表者が連帯保証人

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンの基本スペックを比較して、もっとも大きく違うのは申込対象者です。

オリックスVIPローンカードBUSINESSは個人事業主と法人代表者が対象となるので、法人名義での利用はできません。一方でAGビジネスサポートカードローンは法人も申込対象となっています。

また、資金使途にも違いがあり、AGビジネスサポートカードローンは事業資金に使いみちが限定されていますが、オリックスVIPローンカードBUSINESSは個人名義の申込に限定されているため生活資金などプライベートでの利用も可能です。

つまり法人が申し込めるのは、AGビジネスサポートということになります。ただし、個人名義での申込であればどちらでも申し込めますが、プライベート資金にも利用できるオリックスVIPローンカードBUSINESSのほうが、利便性が高いといえます。

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンの金利比較

2つのカードローンの最高金利と最低金利を比較してみると、AGビジネスサポートが低金利であることがわかります。
特に最低金利では年2.9%の金利差があるので、高額利用した場合の金利負担に大きな違いがあります。

利用限度額の500万円を利用した場合、30日間の金利負担の差額は以下のとおりです。

 500万円×2.9%÷365日×30日=11,917円

それほど大きな差額には見えないかもしれませんが、上記の計算は500万円を30日後に一括で返済した場合の金利負担です。
通常はリボ払いを利用して3年以上の返済期間で完済するのが一般的です。
リボ払いで3年返済をした場合、総額15万円以上の金利差が発生します。

長期返済ほど金利負担が大きくなることがわかります。

しかし、AGビジネスサポートで最低金利が適用されるためには、最大利用枠の1,000万円が適用される必要があります。
初めての申し込みで最大の利用枠が適用されることはほとんどないので、最低金利の適用も長期的に考えて実績を積み重ねてからになるでしょう。

それはオリックスVIPローンカードBUSINESSも同じなので、将来の最低金利適用を考えるのであれば、AGビジネスサポートが有利ということになります。

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンの審査基準比較

オリックスVIPローンカードBUSINESSAGビジネスサポートカードローンでは申込対象者に多少の違いがあるので、審査基準にも違いがあると判断できます。

オリックスVIPローンカードBUSINESSでは個人名義での申込に限られているので、審査基準は個人向けのカードローンに準じた基準となっているでしょう。
ただし、事業性資金がメインとなるので個人向けカードローンよりはやや審査基準が高いと判断できます、
法人申込ではないので法人の赤字決算は審査には影響せず、あくまでも代表者個人の収入で審査判断がされます。

個人事業主も同じで1年以上の業歴、つまり確定申告を1回でもしていれば申込の対象。申込者の所得によってカードローン発行の可否が決定します。
ビジネクトでも業歴1年以上の個人事業主と法人が審査の対象となりますが、開業資金は申込の対象外です。

AGビジネスサポートでは法人も審査対象ですが、赤字でも決算内容によっては審査の通過は可能です。
これらの点から総合的に考えると個人名義での申込については、どちらの審査基準も大きな差はありません。

法人に関してはAGビジネスサポートしか選択肢はありませんが、1年以上の業歴があれば赤字でも審査通過の可能性があるので、審査基準はそれほど高くないと判断できます。

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンのメリット比較

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンの独自のメリットや特徴を比較してみます。

オリックスVIPローンカードのメリット

オリックスVIPローンカードBUSINESSではオリックスグループの一員というメリットを生かして、以下の会員限定サービスを提供しています。

オリックスVIPローンカードBUSINESSの会員限定サービス
・ビジネスホテル・シティホテル・リゾートホテルの宿泊費優待価格
・ゴルフ場のプレー料金優待価格
・レンタカーの優待価格
・その他の施設の優待価格
上記のサービスを利用することで各種経費の節約にもつなげることができます。

AGビジネスサポートのメリット

一方でAGビジネスサポートカードローンではオリックスVIPローンカードBUSINESSのような独自のサービスはありません。
しかし、AGビジネスサポートには事業者向けの金融商品が豊富に用意されています。

AGビジネスサポートの金融商品
・事業者ローン(証書貸付・カードローン)
・医療機関・介護事業者向けローン
・不動産担保ローン
・売掛債権ファクタリング
・法人クレジットカード
・振込代行サービス

例えば売掛債権が多い企業であれば、事業融資だけに頼らずファクタリングで資金調達することでキャッシュフローを改善することができます。
また担保提供が可能であればより低金利の融資を受けることができるなど、臨機応変な対応が可能です。
AGビジネスサポートは事業者向け金融商品を専門に扱っているので、そのメリットを生かすためには事業者ローン以外の相談もしてみるのがオススメです。

オリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンはどんな人に向いているか

申込資格から考えて法人として事業資金を調達するのであれば、AGビジネスサポートカードローンの一択となります。

また、AGビジネスサポートでは法人代表者も対象となっていないので、法人代表者個人で申込む場合はオリックスVIPローンカードBUSINESSを選択することになります。
個人事業主に関してはどちらも申込対象となるので、事業の規模によって選ぶことになるでしょう。

オリックスVIPローンカードBUSINESSのメリットは最低金利の低さにあるので、最低金利が適用されやすい所得金額が高い個人事業主は、オリックスVIPローンカードBUSINESSを選択すると有利です。
また、申込時点で所得が低くても実績を積み重ねていれば、より低金利が適用される可能性はどちらのカードローンにもあります。

ずっと同じローンだけを利用し続けるということはないでしょうから、事業の展開と必要に応じて使い分けていくのも大切かもしれません。

まとめ

銀行融資は低金利で事業資金を調達できますが、中小企業や個人事業主が借り入れするには長い取引期間が必要です。

その点ノンバンクのビジネスカードローンは金利が高くなりますが、業歴1年でも審査を通過する可能性があります。

金利負担は短期返済することで軽減できるので、つなぎ資金などに活用すれば大きなデメリットにはなりません。

今回比較したオリックスVIPローンカードBUSINESSとAGビジネスサポートカードローンは利用者や使い方に応じてどちらもメリットがあるカードローンです。

まだビジネスカードローンを利用していない中小企業経営者や個人事業者は、この機会に導入を検討してみましょう。

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