法人カードの比較ポイントとは

法人カードは種類も多く個人カードと同じようにグレードによって年会費やサービス内容もさまざまです。
そのためどの法人カードにしたいいか迷っている法人代表者や個人事業主も多いかと思います。個人カードを選ぶ場合も同じですが、基本的にはクレジットカードを使う目的をはっきりさせることが必要です。目的が違えば選ぶカードも違ってきます。

個人カードの場合クレジットカードを使う目的はカードショッピング以外に、ポイントを貯める、海外旅行に利用する、ステータスを示すといった理由が考えられます。
また、年会費無料を条件にする場合もあるでしょう。ある程度目的を絞るとそれに見合ったクレジットカードを絞ることができます。
法人カードの場合も経費をまとめて支払うといった基本的な目的以外に、車両管理や出張に便利な法人カードといった目的をはっきりさせましょう。

それでは法人カードを目的別に比較して求めている法人カードを探してみましょう。

ステータスの高い法人カードの比較

ある程度規模が大きい企業の場合は、利用する法人カードもステータスが高いクレジットカードのほうが信頼感も高くなります。
ステータスの高さでは定評があるアメリカン・エキスプレスと日本国内では銀行系クレジットカード会社として高いステータスのあるJCBの法人カードを比較してみましょう。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードとJCBゴールド法人カードの比較

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード JCBゴールド法人カード
年会費 税別26,000円 税別10,000円
追加カード年会費 税別12,000円 税別3,000円
申込対象 25歳以上の法人代表者または個人事業主 法人または個人事業主
カード利用枠 個別設定 50万円~250万円
海外旅行傷害保険 最高1億円 最高5,000万円
国内旅行傷害保険 最高5,000万円 最高5,000万円
ショッピング保険 500万円 500万円
その他の付帯保険 ・オンラインプロテクション
・リターンプロテクション
・キャンセルプロテクション
国内・海外航空機遅延保険
ポイントプログラム ・メンバーシップリワード
・100円で1ポイント付与
・還元率0.5%
・Oki Dokiポイント
・1,000円で1ポイント付与
・還元率0.5%
ビジネス向けサービス ・ビジネス・セービング
・ビジネス・コンサルティング・サービス
・ヘルスケア無料電話相談
・ライフサポート「クラブオフ」
・ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」年会費無料
・「ビジネス情報調査代行サービス」年間登録料無料
・JCB.ANA@desk
・JCB de JAL ONLINE
・JR東海プラスEXサービス
・じゃらんコーポレートサービス
・タスカリマックス
・アスクルサービス
・ソリマチ
・JCBタクシーチケット
その他のサービス ・空港ラウンジサービス
・空港パーキング
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
・エアポート・ミール
・海外トラベルサポート
・海外用レンタル携帯電話特別割引
・国内レンタカー5%OFF
・京都観光ラウンジ
・アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン
・一休.com優待特典
他多数
・空港ラウンジサービス
・JCBトラベル Oki Dokiトクトクサービス
・ゴルフエントリーサービス
・国内宿泊オンライン予約
・手荷物無料宅配券(片道)サービス
・海外ホテルオンライン予約
・会員情報誌「THE GOLD」
・人間ドックサービス
・ドクターダイレクト24(国内)
・健康チェックサービス

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードJCBゴールド法人カードは年会費が2倍以上違うため、サービスの豊富さではJCBゴールド法人カードは見劣りしますが、ゴールドカードとしては十分なサービスが提供されています。
世界的な知名度やステータスの高さでもアメリカン・エキスプレスに軍配が上がるでしょう。
しかし、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの提供サービスがいくら豊富でも利用しなければ単に高い年会費を支払うだけの法人カードとなってしまいます。

JCBは日本国内でのステータスの高さではアメリカン・エキスプレスに引けを取りません。銀行系クレジットカード会社として高いステータスがあることは十分に認知されています。
海外出張などがほとんどないという企業にとってはアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのサービスはほとんど利用価値がありません。
年会費が半額以下のJCBゴールド法人カードがコストパフォーマンスは高くなります。

このように同じステータスが高い法人カードでも必要なサービスが提供されているか、不要なサービスが多くないかといった点と年会費を考慮して比較してみると、自社に必要な法人カードを選ぶことができるでしょう。

入会しやすいスタンダードな個人事業主向けの法人カード比較

JCB法人カード(一般) EX Gold for Biz S iD×QUICPay(エグゼクティブ ゴールドフォービズ エス アイディ クイックペイ)
年会費 税別1,250円 税別2,000円(初年度無料)
追加カード年会費 - -
申込対象 法人または個人事業主 個人事業主(法人向けもあり)
カード利用枠 30万円~100万円 10万円~300万円
海外旅行傷害保険 最高3,000万円 最高5,000万円
国内旅行傷害保険 最高3,000万円 最高5,000万円
ショッピング保険 海外100万円 100万円
ポイントプログラム

暮らスマイル
1,000円で1ポイント付与+20%加算
還元率0.6%

Okidokiポイント
1,000円で1ポイント付与
還元率0.5%

ビジネス向けサービス ●VISAの場合
・VISAビジネスオファー
●マスターカードの場合
・マスターカードビジネスアシスト
●共通サービス
・クラウド会計ソフト freee(フリー)が2か月分お得
・融資金利優遇制度(最大2%金利優遇)
・JCB.ANA@desk
・JCB de JAL ONLINE
・JR東海プラスEXサービス
・じゃらんコーポレートサービス
・タスカリマックス
・アスクルサービス
・ソリマチ
・JCBタクシーチケット

JCB法人カード(一般)

EX Gold for Biz S iD×QUICPayは個人事業主向けですが、ほぼ同じサービス内容で法人や法人代表者向けのカードも発行されています。
JCB法人カードは一般カードなので、サービス面ではオリコの法人カードのほうが豊富となっています。
この2枚を比較した場合、ステータスを重視するかサービスを優先するかという選択になるでしょう。

EX Gold for Biz S iD×QUICPayは信販系のクレジットカードとなるので、ステータス面では銀行系のJCB法人カードのほうが上と考えられます。
しかし低コストでサービスが充実している法人カードというコストパフォーマンスを考えるとEX Gold for Biz S iD×QUICPayがおすすめです。
経費をクレジットカードで支払う目的で、それほどサービスを重視しないのであれば、銀行系としてステータスも高く、年会費も個人カード並みのJCB法人カードがおすすめとなります。

アメリカン・エキスプレスブランドのプロパーと提携法人カード比較

アメリカン・エキスプレスではプロパーカード(アメックスだけで発行しているカード)以外に、他社へブランドを提供している提携カードも数多くあります。その中でも年会費がほぼ同じ法人カードを比較してみましょう。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス
年会費 税別26,000円 税別20,000円

年間200万円のカード利用で次年度の年会は税別10,000円

追加カード年会費 税別12,000円 税別3,000円(追加は4枚まで)
申込対象 25歳以上の法人代表者または個人事業主 法人代表者または個人事業主
カード利用枠 個別設定 原則500万円まで
海外旅行傷害保険 最高1億円 最高1億円
国内旅行傷害保険 最高5,000万円 最高5,000万円
ショッピング保険 500万円 300万円
その他の保険 ・キャンセル・プロテクション
・オンライン・プロテクション
・リターン・プロテクション
・オンライン・プロテクション
その他の保険 ・キャンセル・プロテクション
・オンライン・プロテクション
・リターン・プロテクション
・オンライン・プロテクション
ポイントプログラム

メンバーシップリワード
100円で1ポイント付与
還元率0.5%

永久不滅ポイント
1000円で1ポイント付与
還元率0.5%(海外2倍)
ビジネス向けサービス ・ビジネス・セービング
・ビジネス・コンサルティング・サービス
・ヘルスケア無料電話相談
・ライフサポート「クラブオフ」
・ビジネス情報サービス「ジー・サーチ」年会費無料
・「ビジネス情報調査代行サービス」年間登録料無料
・ビジネスアドバンテージ
・リーガルプロテクト優待
・クラウド型会計ソフトfreee(フリー)」優待
その他のサービス ・空港ラウンジサービス
・空港パーキング
・無料ポーターサービス
・空港クロークサービス
・エアポート・ミール
・海外トラベルサポート
・海外用レンタル携帯電話特別割引
・国内レンタカー5%OFF
・京都観光ラウンジ
・アメリカン・エキスプレス・
トラベル オンライン
・一休.com優待特典
他多数
・空港ラウンジサービス
・ハイヤー送迎サービス
・海外用Wi-Fi・携帯電話レンタルサービス
・ハーツレンタカー優待
・セゾンフラワーサービス
・ワールドおみやげサービス
・星野リゾート「界」優待サービス
・コナミスポーツクラブ優待
・セゾンプレミアムゴルフサービス
・ミニメイドサービス(家事代行)

同じアメリカン・エキスプレスブランドでもクレディセゾンが発行した場合、審査などはすべてクレディセゾンが行います。
また、ポイントサービスはクレディセゾンの永久不滅ポイントが提供されています。提供されているサービスもアメリカン・エキスプレスとクレディセゾンのサービスが混在しています。
年会費も若干低いのでサービス全体を見るとプロパーカードのアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードのほうが充実しています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

名称としてはプラチナカードとゴールドカードですが、サービス面では逆転していると言えるでしょう。
やはりプロパーカードはステータス、サービス両面で提携カードを上回っているということが分かります。それではセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスにはメリットがないかというと、そうではありません。提携カードとはいえアメリカン・エキスプレスブランドであることは間違いなく、ステータス面では問題ありません。
そのうえで流通系のクレディセゾンが審査を行っているので、プロパーカードよりも入会しやすくなっています。

入会のしやすさを優先すればセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス、本格的なサービスとステータスを求めるのであればアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードをおすすめします。

まとめ

法人カードに限らずクレジットカードを選ぶのは難しいことです。クレジットカード会社の系列、カードブランド、サービス内容、年会費など比較しなくてはいけない点が多いからです。
法人カードの場合も同じですが、個人カードよりもステータスが選択肢に影響を与えることが大きくなります。
ステータスの高い法人カードを利用していれば、経営にも余裕があることを感じさせてくれるからです。

一方で実質的なメリットも求めるケースもあります。経費節減に結び付くサービスがあるクレジットカードを選ぶことも選択肢の一つになります。いずれの場合も企業規模や事業内容に合わせて適切な法人カードを選びましょう。

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アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
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JCB法人カード(一般)
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