お得な法人向けガソリン/ETCカードとは

個人ではなく法人格を持った組織、株式会社や有限会社などに発行できるクレジットカードを法人カード、コーポレートカード、ビジネスカードなどと呼んでいます。

 

個人向けのクレジットカードで提供しているサービスは、ほとんど法人カードでも利用することができますが、中でもETCカードやガソリン代の法人カード決済は事業経営にとってメリットがあります。

 

今回は法人カードを利用して社用車・営業車に関する経費を管理するメリットをご紹介しましょう。

 

 

法人カードで経費を管理するメリット

まずは法人カードで経費を管理するメリットから解説しましょう。

 

法人カードで経理決済をする理由

経費の支払は会社経営者や個人事業主にとってはなるべく先延ばしにしたいもののひとつです。

 

入金は早めに、支払はなるべく遅く」というのが経営をする上での鉄則だからです。

 

その点で法人カードによる決済は1ヶ月以上先延ばしにできるので経営者にとっては大きなメリットがあります。

 

毎月15日締め切りで翌月10日支払の法人カードの場合、16日に決済した経費は翌月の締切日に回るので支払日は翌々月の10日になります。

 

つまり54日後の支払となり2ヶ月近く支払が猶予されるので、この間に売上の入金があればキャッシュフローの流れが良くなります。

 

法人カードで経費を決済するメリットのひとつはこのようにキャッシュフローを改善することにあります。

 

経理業務の簡便化もメリットのひとつ

キャッシュフローの改善だけではなく実際の経理業務を簡便化することも法人カードのメリットです。

 

現金でオフィス用品を購入することを考えてみましょう。

 

この場合、購入担当の社員(従業員)が立て替えて支払うか、先に経理へ小払いの請求をして現金をもらってから購入することになります。

 

どちらの場合も後で領収書を添付して経理で精算する必要がありますが、法人カードで決済すると精算処理が不要になります。

 

ただし、カード利用明細は、基本的に領収書の代わりにはなりません。

 

加盟店が領収書を発行してくれればいいですが、加盟店もお金を受け取っていないので発行できない場合もあります。

 

その場合は販売店で発行する利用伝票やレシートで代用しましょう。

 

支払日が一本化されるメリット

現金払いの場合、その場で支払ったり、毎月一定日にまとめて支払ったりそれぞれ支払日がバラバラです。

 

クレジットカード決済では毎月支払日が決まっているので、それまでバラバラだった支払日が同じ日になり経理業務が簡便になります。

 

カード利用分は明細書によって事前にいくら支払うのかも明確になり、支払い忘れが発生しなくなります。

 

これによって支払に関する経理業務はかなり軽減できることになります。

 

法人カードでガソリン代を決済するメリット

車両の保有台数が多い法人や個人企業にとっては社用車管理が課題のひとつです。

 

車両1台にかかる経費数多くありますが、それぞれ支払時期が違うと経理の業務負担は大きくなります。

 

法人カードを活用することで経理担当者の業務効率化だけでなくメリットが大きいのでご紹介しましょう。

 

車両を個別に管理できる

法人カードでは個人カードでの家族カードと同じように、追加カードを発行することができます。

 

車両台数分の追加カードを発行すれば、車両にかかる経費を個別に管理することができます。

 

車両の経費は給油代、修理費、法定点検費用の他にエンジンオイル、ウォッシャー液等定期的に必要な消耗品も多く多岐にわたっています。

 

給油スタンドもいつも同じ場所を利用していても、急なガス欠や故障は近くのスタンドを利用することもあるので統一できません。

 

法人カードを利用すればすべて支払も統一でき、追加カード別に明細書が発行されるので個別に管理でき経費管理が楽になります。

 

車両経費を節約できる

クレジットカードにはポイントサービスがありますが、法人カードでもポイントサービスを利用できます。

 

もちろんガソリン代や修理費などで法人カードを利用しても利用金額に対してポイントが付きます。

 

貯まったポイントを商品交換やキャッシュバックに還元することで経費の節減につなげることができます。

 

車両台数が多いほど法人カードの利用金額も大きくなるので、貯まるポイントも個人カードに比べて多くなりより経費の節減ができるのがメリットです。

 

オイル系の法人カードはもっと経費節約につながる

個人向けにもガソリン代がお得になるクレジットカードが発行されていますが、法人カードも同様にガソリン代の節約につながる法人カードが発行されています。

 

ガソリン代が通常よりも安くなる、キャッシュバックがあるといったメリットのあるガソリンカードをご紹介しましょう。

 

■エッソ・モービル・ゼネラルコーポレートプラスカード

年会費税別96円。SS専用カード(ハウスカード)なのでエッソ・モービル・ゼネラルのサービスステーションでしか利用できない。

 

ガソリン代・軽油代が市場価格に連動した店頭クレジット価格で利用できる。スピードパス(キーホルダーに付けられる電子マネー)を利用すると給油スピードも早い。

 

■シナジーJCB法人カード
年会費税別2,000円。ETCスルーカードN追加無料。月間利用金額に応じたガソリン代の割引率を適用。

 

月間利用金額 1リットルあたりの割引金額
7万円以上 7円/1リットル
5万円〜7万円未満 5円/1リットル
2万円〜5万円未満 3円/1リットル
1万円〜2万円未満 2円/1リットル
1万円未満 1円/1リットル

 

■シェルビジネスカードJCB
年会費税別1,250円。FUELカード、SS専用カード、ETCスルーカードN追加無料。月間利用額別にキャッシュバック額が決まる(年間最大18万円)。

 

月間利用金額 キャシュバック率
80万円〜100万円未満 2.5%
60万円〜80万円未満 2.0%
40万円〜60万円未満 1.5%
20万円〜40万円未満 1.0%
5万円〜20万円未満 0.5%
5万円未満 0%

 

高速道路の利用が多い法人はETCカードが必須

ETCは高速道路の料金を自動的に精算して料金所でストップせずに通過できるシステムで、ETC割引やETCマイレージを利用することで高速料金を節約できます。

 

ETCを利用するにはETCカードが必要になりますが、もちろん法人カードでもETCカードを発行することができます。

 

ETCを利用するために必要なもの

ETCを利用するにはまずETCカードを申込してカードが手元に届いてから、車載器を購入しセットアップをしましょう。

 

車両1台につき車載器もひとつ必要で、使い回しはできないので車両台数分の車載器が必要です。

 

ひとつの車載器で複数のETCカードを使ってしまうと経費を個別に管理できないので、車載器に使うETCカードは決めておきましょう。

 

車載器はカー用品店などで購入でき、車両の登録などを行うセットアップも販売店でやってもらえます。

 

ETC割引とETCマイレージ

ETCを利用する最大のメリットは高速料金の割引です。

 

高速料金を節約するためのサービスにはETC割引とETCマイレージがあります。

 

■ETC割引
高速道路会社や区間によって割引サービスが違うので、よく利用する区間の割引サービスはよく調べておきましょう。

 

例としてNEXCO東日本の割引サービスをご紹介します。

 

  • 深夜割引30%(普通車・大型車共通)
  • アクアライン割引:普通車通常料金3,090円→800円(2009年から10年は割引継続が確定)
  • 地方部区間は平日朝夕割引30%〜50%(多頻度利用のみ。ETCマイレージ登録必要)。休日割引30%。

 

■ETCマイレージ
ETCマイレージは距離ではなく高速料金の利用金額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを高速料金に還元できるサービスです。

 

ポイントの付き方は高速道路会社によって違いがあります。

 

月間利用金額 キャシュバック率
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 10円につき1ポイント
本州四国連絡高速道路株式会社 10円につき1ポイント
阪神高速道路株式会社 100円につき3ポイント+α
※8号京都線のみ対応
名古屋高速道路公社 100円につき1ポイント+α
愛知県道路公社 100円につき1ポイント+α
神戸市道路公社 50円につき3ポイント+α
広島高速道路公社 100円につき1ポイント+α
福岡北九州高速道路公社 100円につき1ポイント+α

 

ポイントの還元も高速道路会社によって下記のように違いがあります。

 

NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社と本州四国連絡高速道路株式会社

  • 1,000ポイント→500円分
  • 3,000ポイント→2,500円分
  • 5,000ポイント→5,000円分

神戸市道路公社は200ポイント100円ですが、それ以外は100ポイント100円で還元できます。

 

自動還元サービスを利用すると5,000ポイントまたは1,000ポイント貯まった時点で自動的に高速料金に還元することができます。

 

ETCカードが発行できるおすすめの法人カード

■JCB法人カード

個人カードと同様にJCBブランドとして提供しているサービスの他にビジネスサービスも提供している「JCB法人カード」がおすすめです。

 

法人または個人事業主向けで年会費は税別1,250円で追加カードも同じ。追加カードに対してETCカードを発行できるので、部署別に管理することができます。

 

ポイントサービスは個人カードと同じ「OkiDokiポイント」。1,000円でポイント、ポイント還元率0.5%。

 

WEB明細の「MyJチェック」に登録することでJCBオリジナルシリーズとなるので、海外旅行傷害保険も付帯されます。

 

ゴールドカードはより海外旅行向けサービスが充実するので、海外出張のある企業にもおすすめです。

 

個人事業主の方は口座振替を事業用口座にすることで、個人利用と経費利用を区別することが容易になります。

 

法人カードの入門向けJCB法人カードの詳細

 

■セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

ひとクラス上のサービスを求めるのであればセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。

 

年会費は税別20,000円ですがそれ以上のサービスを提供しています。おな、カード年会費は経費で落とすことができます。

 

ポイントはクレディセゾンの定番「永久不滅ポイント」でポイントの有効期限がないので、長期に貯めることで経費節約額も大きくなります。

 

アメリカン・エキスプレスのステータスと海外旅行向けの充実したサービス、セゾンカードのポイントサービスが合体したおすすめの法人カードです。

 

上位クラスのセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの詳細

 

まとめ

経費削減はあらゆる分野の経営者にとっての大きな課題ですが、法人カードは経費節減の切り札になるかもしれません。

 

特に車両を数多くかかえる企業にとってはガソリン代を含めた車両に関する経費を節約でき、ETC利用で高速道路料金も節約できる法人カードは必要不可欠なツールです。

 

クレジットカード会社にとっても高額な経費をカード決済する法人はカード会員として優良顧客です。

 

そのため審査もそれほど厳しくはなく、決算書2期分提出が不要な法人カードも増えています。

 

また年会費無料の法人カードもあり、個人事業主や中小企業にとっても入会しやすくなりました。

 

まだ法人カードを利用していない経営者の方は導入するのが遅くなるほど経費の節約も遅くなります。

 

この機会に法人カードを検討してみてはいかがでしょうか。